砂漠の星空【Hello, world!】

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    ずっとイメージだけあって、なんとか形にしようともがいて書いた小説?です。
    反省点としては、自分の言いたいことを出しすぎたかなーという気もする。

    まあ、あれです。
    「みんな喋ろうぜ!」っていうw


    初心者向け交流LS(2つ目)は、いろんな人からいろいろ言われました。
    「大規模だと会話に参加できない人が出ます」とかねw
    なるだけ会話拾うとか、話しかけるとかこっちも頑張ってるのになーとか
    「じゃあ、参加できない人のフォローお願いします」っていうと
    「それはこっちのすることじゃない」みたいに丸投げとかw
    好きではじめたことだったし、今はもう卒業したのでいいんですが
    当時は結構きつかったですw (現在10月2日)


    ここにいるよ!って叫べば、きっと誰かが気付いてくれるよ!

    JUGEMテーマ:ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド



    砂漠の星空【Hello, world!】

    「すごいね!星空!」
    小さなチョコボから飛び降りると、ララフェルの少女は頭上の星空を指差した。
    併走していたチョコボを止めると、青年も同じように夜空を見上げる。
    「こんなに星がいっぱい!」
    「そうだね」
    自分が最初に星空を見上げた時、同じように叫んだことを思い出して、彼は少し笑う。
    遮るもののない砂漠の夜空は本当にきれいだ。
    「少し休憩しようか?」
    そう声をかけると、少女は大きく頷いた。


    砂丘のてっぺんでチョコボを降りると、少女はいそいそと腰を下ろした。
    少しだけ星が近くなった気がする。
    「はい、どうぞ」
    青年がお茶とジンジャークッキーを差し出した。
    「いいの?」
    受け取ってから、少女は慌ててたずねる。
    「どうぞw」
    魔法使いの形のジンジャークッキーは少し硬めだけれど
    長旅で疲れた体に、その甘さが心地よかった。
    ゆっくりと、かみしめるように口にはこぶ。


    ここにきてよかった、と少女は思う。
    故郷を離れる時にはみんなには心配されたけれど、ちゃんと冒険者としてやっていけてるし
    私だってやればできる!……はず。
    ちらっと、隣に座っている青年に目をやる。

    ………。

    うん、きてよかった。


    そういえば、彼のチョコボの鞍には黒渦団の印がついている。
    …ということは、海洋国家リムサ・ロミンサの生まれなんだろうか?
    共通の話題が欲しくて、少女は彼の故郷のことを訊ねた。

    「故郷かー…」
    クッキーの粉をはたきながら青年は立ち上がると、満天の星空を見上げた。
    つられたように、少女も星空を見上げる。


    「この星の向こうに俺の故郷があってね…」
    「星の向こうに?」

    星の向こう、という言葉の意味を計りかねて少女は青年を見上げた。
    海の向こうとか、山の向こうなら想像もできる。
    でも、星の向こうだなんて飛空挺でもいけるような距離ではない。


    …冗談?
    …からかわれている?

    小柄なララフェルでは、空を見上げた青年の表情を見ることが出来ない。
    「今でも時々思い出すよ」
    彼の隣に立つ大きなチョコボが、ぶるっと体を震わせる。
    体色は、星空と同じ深い青だ。
    そういえば、名前は星の名前だったはず。


    少女は不意に不安になった。
    夜空と同じ、青いこの鳥が、
    星のような青い眼をしたこの人が、いきなり目の前から消えてしまいそうで。


    「……帰りたい?」

    星の向こうへ。
    そのチョコボと同じ色の故郷へ。


    答えを聞くのが怖くて、少女は小さな声で尋ねた。
    足元の、砂の流れる音にまぎれてしまうくらいに小さな声で。
    不安で息が苦しくなる。







    「星が光っている理由って知ってる?」

    唐突な質問に、少女は首を横に振った。

    「これは、故郷で云われてる話なんだけど…」

    「ここにいるぞ!見つけて!って叫んでいるんだって」
    「叫んでいるの?」

    青い目を細めて、彼が頷く。


    「空には、数え切れない位の星があるから」

    見上げると、降るような星空。

    「声をあげないと、誰にも気付いてもらえないかもしれない」

    その星の、一つ一つが抱える孤独。

    「だから、思いっきり光っている。自分はここにいるぞって叫ぶように」


    少女は思う。
    私の声も、思いっきり叫んだら誰かに届くだろうか。


    「叫んでみようか?」
    見上げると、彼がいたずらっぽく笑っていた。

    少女は掌をぎゅっと握ると、大きく息を吸い込む。


    「おーい!」
    「おーい!」

    「わたしは、ここにいるよー!」

    砂漠の空気を震わせて、声が響いた。


    …私はこんなに小さいけれど、この声は誰かに届くだろうか?





    「なーにー?」
    背後からの間延びした声に、二人は飛び上がった。

    「シロネコ!?」
    振り返ると、そこには真っ白なシッポのミコッテがいた。
    「ちょ…っ、どこから現れたんですか!?」
    「えーーー」
    シロネコは真っ白な耳をぴくぴく動かして、得意げにニッと笑う。

    「だって君らが呼んだからさー。ここにいるよって」

    少女は青年と顔を見合わせる。
    そして、二人は同時に笑った。

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      • 2019.11.29 Friday
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